2018-02-18

小林雅子 個展

小林雅子さんの個展「永遠の断片、そのための物語」は2月21日まで。会場は下北沢のギャラリー HANA。
下北沢駅は大改修工事中で、出口を見失ってしまった。



お気に入りの物語の世界観を、本を直接加工することで表現しました。
この本はページをめくってストーリーを追うことは出来ません。
でも、閉じ込めてしまった一瞬は、長い物語の時間全てなのです。
その大切な一瞬が失われてしまわないように、箱に収めました。
私のお気に入りの物語が、誰かの大切な物語でもあることを願って。
(小林さんのコメントより)



◆ 白鯨(メルヴィル)

2018-02-16

甲賀さんの本について話そう

銀座グラフィック・ギャラリーで3月17日まで開催されている「平野甲賀と晶文社展」のギャラリー・ツアーは鳥海修さんと日下潤一さんによる「甲賀さんの本について話そう」。お二人の個性溢れるコメントの連発で楽しツアーだった。スタートは一階のポスター展から。



鳥海さんが好きだという「以呂波にほ反と」はインクジェット・プリンターによる特色の多色刷り。コストがかっているなぁ。ここに展示されている作品全てが同様の手法によるそうだ。


ツアーは地下一階に降りる。展示されている本の中から日下さんが選んだ本の、そこに使われている文字や文字組みについての語りは尽きることが無く、予定の時間はとっくに過ぎていた。

ベロニカとの記憶

ブッカー賞を受賞したジュリアン・バーンズの小説「終わりの感覚」が原作。
始めから緊張をしいられるカットが積み重なり、それは最後まで続くが事件らしい事件は何も起こらない。「超」がつく地味なこの作品は、程度の差こそあれ誰もがもっている美化された青春時代の、思い出したくない出来事を描いた佳作。

現役を引退して小さな中古カメラ店を経営しているトニー(ジム・ブロードベント)の元に、突然、見知らぬ法律事務所から一通の手紙が届く。



トニーは別れた妻マーガレット(ハリエット・ウォルター)や出産直前の娘スージー(ミッシェル・ドッカリー)との現実生活の中で、突然届いた手紙によって学生時代の親友エイドリアン(ジョー・アルウィン)、初恋の相手ベロニカ(フレイア・メーバー)、その母セーラ(エミリー・モーティマー)達と過ごした時間を蘇らせる。



エイドリアンは在学中に自殺してしまう。



トニーを振り回すつかみ所の無いベロニカ。

2018-02-12

屋根葺銅板奉納

2015年10月12日に不審火により全焼してしまった地元の王子神社は再建が進み、近くのクリーニング店の隣に屋根葺銅板奉納の看板が立った。
この文字、誰が書いたのだろう。看板屋か、それとも神社の宮司か。

東京ミッドタウン日比谷

地下鉄・日比谷駅の横から日比谷シャンテ前まで東京ミッドタウン日比谷を抜けられるようになっていた。3月29日(木)全館オープンらしい。

ローズの秘密の頁

ローズ(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)はアイルランド・ロスコモンの聖マラキ病院(精神病院)に40年以上収容されている。
第二次世界大戦勃発当時、アイルランドとイングランド、カトリックとプロテスタントの間でどのような反目があったのかが分からないと見ていて混乱する。
期待していた結末はトンダご都合主義でガッカリだった。



病院が取り壊されることになりローズの主治医・グリーン医師(エリック・バナ)が彼女の容態の再評価を行う過程でローズの過去が少しずつ見えてくる。



40年前のローズ(ルーニー・マーラ)は若い男を惹きつけて止まないが、人知れず一人の男と結ばれる。



ローズと結ばれたイギリス軍のパイロット・マイケル(ジャック・レイナー)はアイルランド共和軍に殺されてしまう。



ゴーント神父(テオ・ジェームズ)もローズに思いを寄せる一人だが、ローズに受け止めてもらうことができない。

2018-02-10

My Dear Pianist 〜チンさんと三人のピアニスト〜

チン(鈴木良雄)さんと三人のピアニストによるライブは新宿Pit Innで。
一つのステージで三人のジャズピアニストを聞き比べることができる珍しい企画は、もちろん楽しかった。



一人目のピアニストはジャズで括ることができないゴージャスな音のイサオ・ササキさん。
宇宙戦艦ヤマトを歌った「ささきいさお」とは別人。



チンさんに絡む二番手はGeneration Gapでチンさんと一緒に演奏していたハクエイ・キムさん。切れの良いピアノで若手No. 1の声も高い。



三人目は今や陰で巨匠と呼ばれている山本剛さん。ゴリゴリのジャズを聴かせてくれる。



出ずっぱりで三人のピアニストと丁々発止の御大、鈴木チン良雄さん。



最後は三人のピアニストによる連弾 vs チンさん。



最後まで会場を笑わせてくれた今夜の主役達。

スリービルボード

アメリカ・ミズーリ州の小さな街エビングで、七ヶ月前に幹線から外れた道路で一人の少女が焼死体で見つかる。少女はレイプされていた。少女の母ミルドレッド・ヘイズ(フランシス・マクドーマンド)は、進展しない捜査に業を煮やして、道路脇に建つ三枚の看板に警察署長ウィロビー(ウディ・ハレルソン)に対するメッセージを掲げる。



街の誰からも慕われ信頼されているウィロビーは、誰も知らないと思っているが、実は誰もが知っているという問題を抱えている。



看板にメッセージを掲載したお陰でミルドレッドは街中を敵に回し、ますます過激になって警察署に火を付ける。



ウィロビーの死後着任してきた署長に、差別主義を隠さないディクソン(サム・ロックウェル)は警察をクビになってしまう。
ディクソンとミルドレッドが同道するラストシーンは、沢山の含みをもっていて、上手な終わらせ方だ。

殺された娘の犯人捜し物語だと思ったが別の話だった。
脚本も好かったし配役も凄かった。一人として凡役がなくて映画としても面白かった。

2018-02-09

鮨処 大舷

ギャラリー・オカベの川口さんに教えられた銀座一丁目の寿司屋「大舷」で昼食。カウンターに掛けてニギリを頼んだら、六つ並べた丼にネタを並べていた大将が『握るのが面倒なので、適当な丼を作るから……。』面白い大将だ。チラシでもない、鉄火でもない大振りな刺身が載った丼は美味かった。
明日から連休になるので仕入れを調整したために、ニギリもチラシもネタが足らなくなってしまったのが本当のところらしい。

デトロイト

1967年7月、無許可のクラブ摘発がきっかけで発生した暴動のさなかに起こる、デトロイトでの人種差別を描いた作品。
暴動発生三日後、アルジェ・モーテルで銃声がしたとの通報に、狙撃手がいると大勢の警察官と州兵が駆けつける。



偶然モーテルに居合わせた若者達を狙撃手の容疑者として捕らえ、その場で病的なまでに執拗な尋問が始まる。
容疑者の中に二人の若い白人女性が混じっているところが人種差別の複雑さを思わせる。



スーパーマーケットの警備員ディスミュークス(ジョン・ボイエガ)は、その立場を利用して常軌を逸した警察官達の取り調べを冷静に見届けるが、彼も容疑者の一人として捕らえられてしまう。



人種差別主義者の白人警官クラウス(ウィル・ポールター)達の狂気じみた取り調べの過程で、三人の無実の黒人が殺されてしまうが、裁判で無罪になる。
ウィル・ポールター(右側)の演技が特に印象に残った。

2018-02-07

page2018

今日から池袋のサンシャイン・コンベンション・センターで "page2018"が始まった(2月9日まで)。この数年、午後になると会場内で高校生グループの姿を見かけるようになった。

2018-02-05

神林 學 X 大輪 眞之 展

今まで作家と額の制作者の連名での展覧会に出会ったことがない。その珍しい展覧会「神林 學 X 大輪 眞之 展」が今日から銀座のギャラリー・オカベで開催されている(2月10日まで)。



作家は神林 學さん、額の制作者は大輪 眞之さん。オープニング・パーティーは大盛況。



◆ No. 6(額縁:大輪眞之/作品:神林學)
中世イタリア技法によって制作された大輪さんの額。
それぞれの作品と額の制作は並行して進めたと大輪さんが教えてくれた。


◆ No.11(アーチ:大輪眞之/作品:神林學)
展示されている作品はどれも額の内と外が見事に融合し、お洒落でシックな仕上がりになっている。

2018-02-03

ゴッホ最後の手紙

ゴッホの死後、彼の弟・テオに宛てられた手紙を配達する郵便配達人の息子がゴッホの自死に疑問を持つ。
全編がゴッホの筆のタッチを模した油絵によるアニメーション作品。そのせいかストーリーに入りきることができなかった。実写でも十分に楽しめるストーリーだ。



ゴッホの自死を疑う郵便配達人の息子・アルマン・ルーラン(ダグラス・ブース)は少しずつその秘密に迫ってゆく。



アルマンは、ゴッホが最期の日々を過ごしたオーヴェールで彼の主治医をしていたポール・ガシェに会いに行く。



ガシェ(ジェローム・フリン)はアルマンに、自身とゴッホとの間に起こった確執を語る。



果たしてゴッホ(ロベルト・グラチーク)は本当に銃で自殺したのか?

2018-02-02

伊藤みちよ 陶展

ギャラリー展オカベで開催中の「伊藤みちよ 陶展『雲間のしつらえ』」は2月3日まで。



この何年間かはこの形を追求しているようだが、出会う度に作品が豊潤なってきている。

◆ 浅い部屋に浮かぶ



伊藤さんに初めてお目にかかったのも、ここギャラリー・オカベで、風戸さんに紹介していただいたのだった。

999 (Chin chin chin)

映画後のランチは、ベトナム風のパンが食べたくて999でバインミー・セットとビールでランチ。

祈りの幕が下りる時

複雑な話しの筋立てが上手くまとまっている。複雑な人間関係が展開されるので、予習をしてから見た方が好い作品だったが、先週の「嘘を愛する女」より面白かった。

母に家出され、借金を抱えた父と苦労を重ねた末に、演出家として成功を収める浅居博美(松嶋菜々子)。



こちらも幼少時に母に家出された生い立ちをもつ、この作品の事件と関わりをもつことになる刑事の加賀恭一郎(阿部寛)。