2008-07-11

三島屋

 地下鉄日比谷線入谷駅3番出口を出て金美館通りに入ると直ぐ一見三階建のがっしりとした日本家屋の酒屋がある。この酒屋の前を通り過ぎて国際通り(462号線)に向かう。
 国際通りを千束一丁目交差点で渡って100m程往くと千束三丁目の信号が見えてくる。緑色縞模様のヒサシが目印になる「三島屋」が探してきた店だ。
 入谷駅からここまで徒歩で7,8分か。入谷の駅を出てからここに来るまですれ違う人がほとんど無かった。
 店内に入ったときは2歳くらいの男の子を連れたお母さんが焼きそばを食べているだけ。真ん中のテーブルに座って、SAF飛行クラブの関口さんから必ず注文するようにと言われてきた「そばもんじゃ焼き」を注文する。
 待つこと15分か、それとも空腹だったので実際の時間よりも長く感じたのか三島屋の元気な女将さんが湯気の立つ鉄板を持ってきてくれた。ビールは缶ビールのみで入り口横にある冷蔵ケースから自分でとってくる。食べるばかりにできあがって出てきたもんじゃ焼きに添えられていたのはステンレスの小型ヘラではなくて先割れスプーンだった。
 さっぱりと酸味が利いていて熱々もいつの間にか完食。このボリュームで¥300円。せっかくなのでもう一つの名物「今川焼き」も一個いただいた。こちらは甘み控えめの¥80円。
 店に入ってから出るまでに、持ち帰りのたこ焼きや今川焼きを買って行く人が後を絶たなかった。三島屋は何度もテレビ番組で紹介されているらしい。
 隣の席でお母さんと焼きそばを食べていた男の子はお腹が一杯になったのか席を立ってきた。お母さんの制止も聞かず『Choo choo...choo choo...』と繰り返しながら差し出して来た本は機関車の絵本だった。
 ゴメン、君の英語(だと思うのだが)は分からない。お母さんの助け船によるとアメリカから里帰り中の二世坊やだそうだ。何処を気に入られたのかずっと側で『Daddy...』『Mammy...』『Choo Choo...』を繰り返されてしまった。