2008-10-19

栗橋・関宿

 今日から学生航空連盟の訓練飛行が再開されるらしいと言う知らせをもらったので栗橋の「読売大利根滑空場」に行ってみた。
 訓練飛行があれば当然いるはずのウインチ車がランウエイの東端にも西端にも見えない。まして訓練機は一機も姿が見えない。せっかくの広いランウエイ、西端から東端まで走らせてもらったが土手に戻る際で見覚えのあるご婦人が一人、ランウエイの手入れをしている。
 バイクを止めて近寄ると『ランウエイの端は未だぬかっているので気をつけてください。』と注意してくださったのはベテランソアリストの松倉さん。即ヘルメットを外してご挨拶。今日の訓練飛行はやむを得ない事情でキャンセルになったのだと当方を気遣ってくださった。
 松倉さんに教えていただいた学生航空連盟の基地は滑空場から土手を越えたところにあった。整備が終わったウインチやトレーラーが並ぶ前で運営会議だろうかOBがテーブルを囲んでいた。
 学生達は設備の整備に余念がない。Ka8bのレストアで顔見知りになった小禄くんも仕事の手を休めて声をかけてくれた。
 こちらはここではただの邪魔者、そうそうに失礼して関宿に向かう。ランウエイにはあの“JA2370”が翼を休めていた。見た目が“Dimona”とは随分違うがこれもモーターグライダーだ。
 機体の上に設置されたエンジンとプロペラで上昇した後はコックピットのレバーで簡単に機内に収納され、ピュアグライダーに変身する。
 この機体が離陸してゆく姿を未だに見たことがないのが残念だ。
 関宿滑空場から関口さんにご挨拶の電話を入れると時間があるなら寄っては如何というお誘いに甘えてご自宅にお邪魔した。庭先でそれぞれの業界の話をしている内に奥様がおにぎりを用意してくださった。魚沼直送のコシヒカリ製のおにぎりはお米の香り、歯触り、しっかりしたお米の味、『ご馳走さまでした』だけでは言葉が足りないが、ほかに思いつかない。
 1時過ぎに関口さんのご自宅を辞去し振りそうで降り出さない空の下を帰路についた。