2016-06-05

第四期 文字塾展

今日から「こんなにたのしくていいのかな」とタイトルされた文字塾第四期終了作品展が始まった。会場は人形町ビジョンズ、6月11日まで 。



塾生達の制作ノートを熱心に見る来場者達。塾生それぞれに寄せられた作品に対する小宮山博史さんの感想が自筆の手紙で興味深い。



作品とコンセプトは展示作品のパネルからその一部を紹介する。

◆ヘータ/池田平太
変体仮名をPOPに! をテーマとし、変体仮名と丸ゴシック体をがっちゃんこしました。



◆よこなり/石川とも子
筆記方向と筆記具、その他あらゆる要因により変化している手書き文字の形に注目しました。



◆おうじさま/長谷川文香
児童文学の古典とも言える作品である「星の王子さま」を組むことを目的に制作した仮名書体です。



◆たいらの/木村昌司
欧文書体「パラチノ」の雰囲気を持つ明朝かな書体、というコンセプトで制作しました。



◆つらなり/遠藤隼斗
日本語を横方向に組んだ時でも、文字同士の連なりや言葉の連なりが途切れないように横で書くことを意識して制作しました。



◆あしらい明朝/土井遼太
家庭料理の中でいつもご飯とともにある、日本人にとってごく自然で馴染み深いお味噌汁のような書体を目指しました。



◆しまなみ/松村潤子
しまなみ海道の風光明媚で旅愁漂う情景をイメージし、都市フォントという構想で設計したオールドスタイルの明朝体です。


◆れいめい/舟瀬純子
高等学校の教科書に使用する文字を想定した明朝体の仮名を制作しました。


◆れん/田中裕梨
金沢の文豪・泉鏡花の「化鳥」を組むことを想定してデザインした本文用かな書体です。


◆風鈴/平井玲子
風鈴のように爽やかな夏を感じさせる明朝体を目指して制作をスタートしました。



◆ばいこう/小澤 祥
春めいた空の中でも、まだ少し残る寒さの中に、凛として咲く梅の花から、芯のある女性的な書体を目指し制作しました。


◆温故かな/狩野宏樹
江戸時代初期の古活字に基づき、縦にも横にも組める四角い活字の仮名の開発を試みました。



◆こくたん/遠矢良彦
カタカナ語が頻出する文章を想定し、カタカナが漢字と並んで主役を張れるようにすることを意識しました。

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