2017-06-30

ハクソーリッジ

第二次世界大戦の激戦地、沖縄のハクソーリッジに、自身の信念から武器を帯びずに出征するデズモンド・ドス。
軍(国)として一人の兵士を武器を持たせずに戦場に出すことの難しさも描かれている。



戦闘シーンでは手や足が吹き飛んだり、はらわたが飛び出したり、鼠が死んだ兵士に群がったりと、どのシーンも省略したりぼかしたりせずにストレートに描かれている。監督はメル・ギブソン。



主人公のデズモンド・ドスは実在した衛生兵で、この作品も事実に基づいているが脚色された話しも混じっている。
反戦映画にも、米軍は強いぞ映画にも、戦場ヒーローモノにも見えた作品だった。

2017-06-28

コンテンツ東京

東京ビッグサイト東館で今日から開催の第七回 コンテンツ東京は30日まで。写真は勤務先のブースにて(部分)。



併設のクリエイターEXPO、コミケに非ず。

2017-06-23

TAP − THE LAST SHOW

劇場オーナー・毛利喜一郎(岸部一徳)が、自ら所有する落ちぶれた劇場のラストショーの演出を、酒浸りの日々を送る旧知の振り付け師・渡真二郎(水谷豊)に依頼する。



オーディションに残ったダンサー達を待っていたのは過酷なレッスン。このシーンが新人ジャズドラマーがデビューするまでを描いた「セッション」と重なった。



ダンサー達に鬼気迫るレッスンを課す渡もかつては天才と言われた元タップダンサーだった。



大団円のラスト・ショーはタップダンスを知らなくても楽しめる圧巻の数十分間だった。映画の最初から最後まで、そして映画館を出てからも、頭の中でダンサー達が踏み鳴らすタップチップの音が鳴り続けていた。
きっとタップダンス教室が忙しくなるんだろうな。

2017-06-18

WOLS 展

"WOLS / From the Street to the Cosmos"が開催されているDIC川村記念美術館へ。
濃い緑の木立の下を抜けると、広い芝と池、晴れていればそこに空の青が加わる美術館前の庭に出る。




サイロが二棟並んでいるように見える美術館。
マーク・ロスコーとサイ・トゥオンブリーは何度見ても好いので常設展から回る。



特別展が今日のお目当て"WOLS / From the Street to the Cosmos"。
会場入口の壁にWOLS展の案内が直接プリントされていた。



上の案内の横に小さく「WOLS展だけ撮影可」と貼りだしてあったの次の二点だけ撮影してきた。

◆作品、または絵画 Work, or printing/1946年/グワッシュ、紙



◆都市 La Ville/年代不明/グワッシュ、インク、紙



2017-06-17

こんな絵を描いた

シリーズで展開されている Vision's Presents, The Illustrators' Gallery は回を重ねて Vol. 7、The Best Show 自作ベスト+新作展のタイトルは「こんな絵を描いた」。会場は人形町ビジョンズ (6月24日まで)。



出展作家は伊野孝行、漆原冬児、大河原健太、大高郁子、小田佑二、くぼあやこ、霜田あゆ美、丹下京子、丸山誠司、森英二郎、山下以登の諸氏。



伊野さんの司会で始まった4時からのトークショー、このシリーズ展のオーガナイザー・日下潤一さんから出された課題にどうやって答を出したのか、各作家から紹介された逸話に会場内は笑いが途切れなかった。
「絵とイラストレーションの違いとは何か?」が俎上に載るも、明快な回答が出るまでには到らなかった。

2017-06-16

パトリオット・デイ

2013年に起きたボストンマラソン爆弾テロ事件の映画化作品。



犯人を捕らえるまでに『へ〜、そんなことがあったのかぁ』と言う部分も含めて面白かった。



殺人課の刑事トミー(マーク・ウォールバーグ)が繰り返し口にする『怒りに勝つ方法が一つあるとすれば、それは愛だ』が、監督のメッセージなのだろう。

2017-06-11

寿司惣四郎

朝8時過ぎに自宅を出て内房線・安房勝山まで、走っていてずっと寒かった。「寿司 壮四郎」には10時50分に到着。
ノレンは掛かっていなかったが店の戸が細く開いていたので、勝手に無人の店内に入り、カウンターに腰かけて開店の11時を待つ。

何時も必ず出てくるなめこ蕎麦、これを頂きながら寿司が出てくるのを待つ。



今日のにぎりは左上からシマアジ、スズキ、クロダイ、ホウボウ、下左からヒラメ、コロダイ、メジナ、アカサバ。



今日はコハダは無いというのでアジのなめろうを追加したのだが、お替りしてしまった。



ここでしか見たことがないアジの味噌汁。



甘味控えめのデザートで胃袋の最後の隙間が埋まる。

2017-06-10

第五期 文字塾展とトークショー

第五期文字塾展「五十音みんな極めたかんじもね」最終日。会場は人形町ビジョンズ


最終日だというのにどの作品展示パネルの前も人が張り付いている。発表された作品群のレベルが年々上がっているように見える。



15:00から始まったトークショー。
毎回思うのだが、文字の制作過程の話を聞くためにお金を払う若者がこんなにいることが驚き。



今年の作品集には塾生一人一人に宛てた小宮山博史さんの作品評が載っていないのがとても残念。
塾長の鳥海修さんも作品集の「あとがき」で掲載すべきだったと反省することしきり。

2017-06-09

光りをくれた人

時は1918年、舞台はオーストラリア西部の孤島ヤヌス島。



戦争の英雄として帰国したトム・シェアボーン(マイケル・ファスベンダー)はヤヌス島の灯台守の職に就き、その後、縁あってバルタジョウズの町のイザベル (アリシア・ヴィキャンデル)と結婚して二人で灯台を守る。

しかし幸せもつかの間、イザベルは二度の流産で失意の底から抜け出すことができない。そんなある日、死んでいる男と元気な鳴き声を上げる女の赤子がボートで島に漂着し、反対するトムを押し切ってイザベルはその赤子を二人の子供として育てことにする。



娘の洗礼式のために訪れた教会で偶然目にした墓標で、ボートで漂着した子供の真の母親を知ることになったトム。その母親とは地元一の金持ちの娘ハナ・ポッツ(レイチェル・ワイズ)。



育ての親と生みの親の激しいぶつかり合いは正解を見つけられず見ていて辛いが、監督(デレク・シアンフランス)がどんな結末を用意しているのかは見てのお楽しみ。

2017-06-08

越後武士

耳にしたことはあったが、幸い実物に初お目見え。
アルコール度数が46度というので税法上はリキュールに分類されている清酒。さて、どうやって楽しもう。

2017-06-07

精興社 青梅工場

日本電子出版協会 (JEPA) の一員として精興社青梅工場を見せて頂いた。
オフセット印刷については日興美術に15年以上在職していたこともあってあらかた理解しているが、頂いて驚いたことが二つあった。



一つが "SAZANNA SW313"、1980年の代めの頃から活躍していた写研の入力専用端末。今も三台が現役で動いていた。



もう一つが8インチフロッピードライブ。
"SAZANNA SW313"で入力したSKコードのデータをShift_JISコードに変換するために使われている8インチ・フロッピーディスク・ドライブ。
どちらも現有機が壊れると代替え機が無いそうだ。



青梅工場訪問の主目的は同工場の一角に保存されている活版印刷設備の見学。
手前は今は使用されていない菊半裁の印刷機、後方は活字を納めた馬。



馬に並ぶすだれケースと南京ケース(最下段)。



母型ダンスに納められているのは活字彫刻師・君塚樹石のてになる精興社明朝活字。

2017-06-03

ゴールド ―金塊の行方―

祖父がお越し父が大きくした鉱山採掘会社を引き継いだケニー・ウェルス。業績は悪くなるばかりだったが夢だけは捨てない。



夢に導かれるまま持てる資金をすべて注ぎ込み、インドネシアのジャングルで過去最大と言われる金鉱を掘り当てる。



彼の会社の株価はうなぎ上り、ケニーが絶頂にある時に姿を消した相棒の怪しげな地質学者マイケル・アコスタ。そしてインドネシアの金鉱は文字通り夢と化す。



どんな終わり方をするのかと思っていたら、何とも小憎らしい仕掛けが施されていた。ケニー・ウェルスを演じるているマシュー・マコノヒーの怪演が光っていた。
見終わってもなお、金鉱騒動がケニーとマイケルが仕掛けたものなのかどうか分からないままだった。1990年代に起きた金鉱詐欺事件が下敷きになっている。